土日に初開催された車券販売ありのUCI国際ルールケイリンのPIST6。
以前も書きましたけども、結構興味があったんでネット中継見てました。
端的に言うとレースはなかなか面白い。土曜日の予選レースに関しては実力差がありすぎな予選はガチガチどころの騒ぎでは無いくらい硬いし公営競技の体にはなってないんですが、まあスポーツとしてはいいかと。
ただその他はいろいろとひどい。
特に実況。
これを見ていただけるとわかりやすいかと。
新しいものをやりたい気持ちはわかりますけどさ、実況が実況の体をなしてない。
スポーツアナウンサーですらないFMの音楽番組を持っているような声のいい人をケイリンの知識ゼロでいきなり実況にぶっこんだとしか言いようのないなんとも言えないやつ。
知識がないからレースの「1着」と「1位」が同居してたり、コーナーとかカーブとか安定しなかったり。競輪用語の「捲り」が出てこないために「外から出てきた」みたいなワケワカラン表現になるし。
結果的に言ってることも画面に見えている事象を選手の特徴がわからんまま喋ってるだけなので野球で「ピッチャーが玉を投げた!バッターがバットを振った!玉が当たった!」とかサッカーで「選手が玉を強く蹴っているぞ!」とかそういうレベルのことしか言ってない。
「選手が後ろから上がってきたあぁあ!」「選手が先頭に立ってぇ、最初にゴールするのは誰だぁ!!! フィニーーーーシュ!!!」じゃねえよと。
その選手って誰だ。
ネット投票オンリーなんで実況が間違えたとしても金銭がらみのトラブルになることはないと言っても、ひどすぎる。
せめてスポーツアナウンサー連れてこないと。
あと、ネット中継中、「興味のある方はこういう方法で車券が買えます。申込みはこうやってやります」みたいな解説が少ない。多分狙ってギャンブル臭減らしてるのはわかるんですが。
明らかに既存の競輪ファン捨てて新規顧客狙ってるのに、買い方説明しないでどうなのよと。施設の運転資金が車検以外で賄えるんならいいんすけどね。
それとレース前のお姉さんの武富士風ダンスとか見てると、センスがわわりとバブル末期というかJリーグ発足時というかそんな感じ。
全体のセンスが今どきじゃない気がする。
なんかバブルチックな代理店が入り込んでるのかmixiの人のセンスがあれなのかわかりませんけど、上滑り感が半端ないです。
今は最大19%とか言う超特大ポイントバックキャンペーン中とのことで。
ポイントは「レースで当て」ないとお金にならないようなので、換金目的のガッチガチの元返し車券が売れてて車券売上も上がってますが、明らかに赤字のポイントバックがそういつまでも続くわけもなく。
現に土曜一日で単勝とワイドの元返し連発した上に、本来はもっと続くはずのポイントバックを単勝とワイドに関してはやめたりした始末。そりゃ単勝の元返しに何千万も突っ込まれたらたまらんですわな。
PIST6の「競輪というきちんとした公営競技」を否定していながらまともなスポーツ実況すらできてないような感じだと、ポイントの換金目的以外のファンを掴むのは相当難しいと思うので今後どう変わっていくのかが楽しみでもあり、心配でもあり。
事実換金目的と思われる元返し車券を除くと売り上げはかなり微妙との話もネットで見かけましたし。
世界選手権のケイリンで発祥の地の日本人がマイヨラルカンシェル着るの見てみたくないですか。そのためには頑張ってもらわないと。
とりあえず車券買う人向けの番組とスポーツ的に観戦したい人の番組を分けるところから始めましょうか。
ここの担当者、まともに公営競技のノウハウどころか、公営競技自体やったことなかったりスポーツ自体をファンとしてまともに見たことない人間が担当してるとしか思えないんでそういう人が作るそういう人がいいと思うそういう人向けの番組と、真剣にレース検討したり賭けたいと思ってる人向けの番組を分けるべきかと。
武富士風ダンサーズをアレだけの数雇って躍らせるなら、スポーツアナとディレクター雇うくらいはできそうな気もしますがどんなもんでしょう。