レースの現場の働き方改革についてという話に見せかけた別の話が。
この記事、F1関係者よりサーキットにいる日数が多いって、途中の移動距離とか考えるとそりゃちょっとというのを思ったりもしましたが、それよりですよ。
坂東さんは「稼働日数が多い」ということと「今後は若い人が入ってこられるような環境にしなきゃならない」ということを別に言ってるだけで、「過密日程だから若い人が入ってこない」とは一言も言ってない気が。
なんか執筆者のすげー遠回しに「俺が週末にサーキットに行くの多すぎるからもっとレース間隔開けろ」という希望を書いてる気もしないでもない。
メカニックのなり手に若い人が少ないというのはメカニック=自動車整備工がかなりブラックなのでそうそうなり手がいるかという話ですし。
ディーラーで整備で入社したのにいつの間にやら営業やらされてるとか。
ミスると死ぬ職場なのである程度はしょうがないですが、体育会系でやたら厳しかったりとか。
レースの数と関係ないところでなり手が少ない気もしますし、レースが詰まってることがメインの話ではない気もします。
というか冬の間レースが非常に難しいことを考えるとレース間隔開けろ=レース減らせということになるわけで。
レース好きとしてはこっそり過密日程とか言われましても感がないわけでもなく。
だってレースしないと滅びますぜ。
知っている方は知っていると思うんですが、北海道では十勝にわりと立派なサーキットがあってその昔は十勝24時間はもとより全日本ツーリングカー選手権とか代打でJGTCとかFポンとかやってたんですよ。
けど、「北海道まで来るのがめんどくさい」という理由もあってエントラントがかなり少ない状況だったんですよ。
で、経営不振とかもあって今はビッグレースを一切やってないサーキットになってるわけですわ。
そんなさなか、ビッグレースが来なくなった時期をお境に道内でのサーキットレースは激減。
過去北海道にはHSPやらサホロやら白老やらいくつかサーキットがあったんですが、それも全てなくなり。
新しく北海道GT選手権なんてのをサーキット転戦で始めようという機運もあったのですが、ポシャり。
ラリーとかダートラとかジムカーナとかバイクのトライアルとか全日本格式を北海道で普通にやってるのに、サーキットレースだけ「ちょっと遠いし」ということでやめたらあっちゅうまに衰退ですよ。
もちろんこれだけが要因とは思いませんが。リーマンショックなりなんなりでレースする環境じゃない人が大勢いたのはわかります。
ただ、北海道のレース好きが全日本格式のサーキットレース見るには少なくとも菅生までいかなきゃならんわけで。割と多額の金はらって。
菅生のスーパーGTやらスーパーFは荒れて面白いですけどね。遠いんすよ。
あと同じ金払うなら世界選手権みたいですわな。F1もやるしWECもあるしWRCもあるし。
一回見に行くのに十万金かかるんならそっち選んじゃうかなあと言う。
なんかねえ、レースみたいのに見られない人もいればレースやり過ぎっていう人もいてなかなかですが。
ただなんか今回は自分の希望を巧妙に他社の発言にのせて言っている感がなくもないので、見る人の立場から言うとそりゃねえだろって感じがしました。
Formula eとは言いませんが、なんか全日本カート選手権とか全日本ジムカーナとかを市街地で特設サーキット作って全国で転戦しながらやってくんないですかね。
ああいうのでもレース好き増やしたりレース見られない欲望を発散できたりできそうなんですが。石炭の歴史村駐車場とか三井グリーンランド駐車場とかのジムカーナの伝統オールドコース復活ってのも燃えるな。
要約すると俺の見に行ける範囲でなんかやれ。