休みだったので車でぶらぶらしてたんですよ。
いつもの樽前のあの林道みたいな道をうろうろ走って走行欲を満たしたりして。
苫小牧に出たので海沿いで白老の方に行って見たりしたわけです。
せっかく白老に行ったので、スーパーくまがいに寄りまして。
かるくスーパーくまがい成分を補充したあとに白老のお土産でも買おうと。
白老には白老のサーキットでレースやってた時によく景品でもらったたまご屋がありまして。
昔はただのたまご屋だったんですが、今やスイーツをたくさん出して白老土産の定番になっている大きなお店。
久々にそこで燻製卵とかプリンとかでも買おうと思って、街はずれにあるたまご屋のスイーツの直売所に行って見ました。
土産物買うだけなんで、エコバッグ持ってスーパーくまがい的なノリでどうでもいい格好で入店したんです。
前来た時には透明の自動ドアだったのが厚い木の板のドアになっててあれっと思ったんですよ。
この時気づけばよかったんですが。
入るといつもは目の前にシュークリームのカウンターがあってお姉さんがシュークリームを詰める準備をしつつ待ち受けてたんですが、今回は蝶ネクタイの老紳士が待ち構えてまして。
老紳士の後ろにはオシャレな座席と割といい格好をしたカップルが。
「おひとり様でございますね」
とか言われまして、断れない雰囲気に。
ワイングラスのおいてある席に案内されて椅子をひいてくれたりする状態ですよ。
どうやらいつのまにかたまご屋が移転してて居抜き割とちゃんとした白老牛の店になってたようで。
もうね、生きた心地しないっすよ。
こちとら車から降りてだらけきった格好だし。
メニューを渡されて見てみると1ページ目に8800~のサーロインステーキとか乗ってビビりましたが、ほかのメニューは何とか食えそうな値段。
恐る恐る蝶ネクタイベスト老紳士に注文すると
「大人も子供も楽しめる絵本で、中にオーナーからのメッセージがございます」
とか言って絵本渡されるし。
メッセージとか。
こっちは間違えたんすよ。俺の脳にメッセージを送り込まないでくれ。
「前菜のジュレと一口肉寿司です」
とか言ってなんか高価そうな皿で持ってくるし。
頭の中では「そして僕は途方に暮れる」が鳴り響いてるし。
まあ前菜のジュレとかくっそうまかったですし。
もちろんメインのお肉もうまかったですけども。
よくある牛臭さとか一切ない、柔らかいお肉の中にもしっかりとあじがあり、かつジューシーというか。
単純にうまい。うめえすよ。久方ぶりに食べたいい肉。
支払いの前に
「アンケートとクイズでございます。クイズに全問正解された方から抽選で毎月プレゼントがございます」
とのこと。
よくあるイージークイズかと思うと「店内のハリーポッターグッズは何種類でしょう」とか。
俺見てねーよ、ハリーポッター。なんか店に並んでるけどどれがグッズだかわからんよ。
こちとらフォルカー・ヴァイドラーやステファン・ヨハンソンは写真見りゃわかるけど、ハリポッターの住む寮とか知らんぞ。
全体的な感想として。
怖えよ。この店怖えよ。
ドア開けたら急に想定してない店出てくんだもん。
突然のおしゃれショップはやめてくれ。まさにおしゃれエンカウントだ。
せめて入口から中見えるようにしてくれれば何とかなるものの。
そんなことを思いました。
ただ白老牛にしては相当お得なお店ではあると思うので、今度は覚悟を決めて腑抜けた格好ではなくちゃんとした格好でまた行こうかとは思いますけどもさ。
あと本来のたまごのスイーツ店はすぐ横に移転してて、もはや手が付けられないくらいオシャレショップに進化しててどうしていいかわかりませんでした。
(たぶんニセコの高橋牧場とか道の駅のななえとかと同じコンサルのような気がする)
そんな月一貴重な休みの過ごし方でした。
気疲れがすごい。