知床以外は夏タイヤで出歩くにはいい季節になってきて、そろそろ温泉でも行こうかなと。
そろそろ上富良野のカミホロ荘にでも行くかー、改装終わったかなとか思ってネットを検索していたんですが、その際何らかのきっかけで「上富良野翁温泉の源泉をカミホロ荘では使っている」という記事にぶちあたりまして。
そんな温泉聞いたことないぞと思って検索してみるとネット上に跡地に行ったか他のページが出てまして、そこに参考文献として大正時代の「全国の温泉案内」という温泉本があるという記載が。
おおっ!大正時代の温泉本すか! と、さらに検索を進めていったところ、国会図書館のアーカイブで無料で閲覧できることが判明。ありがとう国会。
日曜日、雨で順延してなかなかスタートしないインディ500を横目に見つつ興味深く読んでおりました。
当時の全国の温泉が網羅されていてたまらんす。やっぱ温泉大国だなと。
開拓期の北海道の温泉も結構掲載されてまして、現存するものもそうでないものもあったりしまして。
北海道で記載されているのは27の温泉地。
・湯ノ川温泉(函館 湯の川温泉)
・濁川温泉(八雲 同名)
・登別温泉(登別 同名)
・カルルス温泉(登別 同名)
・山田(岩雄)温泉(ニセコ 山田温泉)
・メクンナイ温泉・ユサレベツ温泉・ニセコアンベツ温泉(蘭越?ニセコ? 謎)
・朝里温泉(小樽 同名)
・定山渓温泉(札幌 同名)
・岩見沢鉱泉(岩見沢 謎) もしかしたらかつてあった玉泉館のことかも
・勝田(谷地)温泉(函館 谷地頭温泉)
・宮川・青山温泉・成田温泉(蘭越 宮川・青山温泉=昆布温泉 成田温泉=薬師温泉(いずれも現存せず))資料1 資料2
・岩雄登鉱泉・岩見温泉・茂岩温泉(岩内? 詳細不明)岩雄登=イワオヌプリと思われる
・赤岩温泉(小樽 現存せず)資料
・軽川温泉(札幌 現存せず)資料1 資料2 軽川=手稲 札樽自動車道の手稲の料金所の横あたりのラブホ街付近が軽川温泉だったと聞いたことが
・円山温泉・藻岩温泉(札幌 現存せず)資料
・幾春別温泉(三笠 現存せず?)※西桂沢の温泉は「幾春別温泉」と名乗ってはいたが駅直近ではないため違う気がする。花月園のほうが駅には近いが、詳細不明。そして両方とも廃業。
・沖里川温泉(深川 現存せず)資料 沖里川=沖里河=オキリガワ
・島ノ下温泉(富良野 島の下温泉)ハイランド フラノが現存 近くのラブホも島の下温泉とのうわさあり
・阿寒温泉(阿寒 同名)
・馬追温泉(長沼 現存せず)資料 馬追=マオイ
・保老加温泉(上士幌 幌加温泉) 保老加=幌加=ホロカ
超メジャーどころもあればもはや存在自体謎のところも。
特に謎が謎を呼んだ犬主(いぬかみ)鉱泉・ボーロ鉱泉とは何ぞやと思って調べてみた。いぬかみっ!
落部‐八雲あたりの地名を、犬主=イヌンウシュナイという旧地名が落部の山奥のほうにあったりするのを発見。(資料1 資料2)
ボーロ温泉についてはこちらのPCでは無茶苦茶読みづらい資料によるとボーロ温泉=望路温泉ということの様子。(これは南茅部の話)
で、八雲にも望路という地名が犬主の少し下流のあたりにあったりする。(資料3(中級の3))
犬主温泉については資料2に記載の地図とてらし合わせるとなんか銀婚湯とかその付近の上の湯温泉(八雲)っぽい気がするなと。
ボーロ温泉は現在の下の湯(八雲)付近ということなので、現存してない温泉かもしくは磐石温泉あたりなんかのことだったかもしれない。
いずれにせよ5号線の落部のコンビニのところを札幌から行くと右に曲がって山のほうにぬけてく道沿いのとこでは間違いなさそうだ。
こんな感じの謎解きを延々とやっていたところINDY500がスタートを迎えたのでいったん終了。
完全に謎の「メクンナイ温泉」とか調べだすと止まらなくなりそうなうだったので中断してINDY500を見ることにしました。
ほかにもネットで調べられたしましたし、何より上富良野のカミホロ荘やら翁温泉に関する情報がここには一切乗っていないのですが、それには理由がありまして。
それについてはいずれ次回の講釈で(ナレーション 芥川隆行)