イーアルカンフーのキックの音「パポー」あたった音「ボッ」

復活した日記と旧来の日記の詰め合わせです。旧タイトル「夢はネジコンをねじ切ること」「部屋とYシャツと私と俺とお前と大五郎」 現在毎日更新チャレンジ中。

道内源泉スチームサウナの探索と考察について

最近某マニアの人と議論して以来、源泉のスチームを使ったサウナ、もしくは蒸し風呂が気になっている。

 

以前トムラウシ温泉に行ったときに源泉の蒸気がそのままサウナになっているという謎のシステムを見て以来、同様の設備を備えた施設がないか検索かけたりしていた。
サウナ室の頭上に100*20*30くらいのシンクのような物があり、一定時間ごとに上部から高温の上記を含むお湯がそのシンクに噴霧されものすごい湿気と上記によって部屋が満たされるという謎システム。

恐ろしい。

 

日ハム伊藤大海投手の出身地で有名な鹿部のように源泉の熱を料理に使うところはあるけど、トムラウシは人体に利用しているとは。

恐ろしい。

 

で、このスチームサウナが温泉の香りが充満して大変楽しかったので、同じようなシステムのものが道内に無いか調べてみた。

 

この手の「源泉を用いたスチームサウナ」、部屋に蒸気を充満させるにはそもそも源泉の温度が高くなくてはいけないわけで。

実は道内の温泉ってそれほど源泉の温度が高くない地区っていうのが多く、沸かし湯だったりすることも珍しくない。また、いくら温度が高くても湯量がすくなければスチームサウナに回せるお湯なんてものなんて無いだろうし。

それを考えるとある程度絞られるのかなと思い、定山渓、登別、層雲峡、湯の川あたり、とくに北海道では歴史がある方の地域である函館周辺ででなんか引っかかるだろうと数日調べてみたのですが。

 

結論から言うとトムラウシと同様のシステムを備えたスチームサウナは道内には見つからない。

googleさんだよりに色々調べてはいるのだけど、これがトムラウシ同様のものも、それに類似するようなものもなかなか見つからないんですわ。

 

アツアツの源泉が無くはない道内で蒸し風呂文化がないのかと不思議に思ってはいましたが。

検索時に出てきたこちらの文献(7ページ目に記載)によると、どうやらもとから北海道には蒸気浴の文化も施設もないとのこと。

 

日本における伝統的蒸気浴・熱気浴の具体像(前編)(PDFファイル)

 

たしかにアイヌ系の温泉の伝説でもお湯に浸かったり、冷鉱泉で水浴びしたってのばかりなので蒸気に当たる話は聞いたこと無い。

そして関東を含め東日本では温泉の蒸気浴自体、稀な文化のようで。

 

現在設置するとしても施設的にもめんどくさそうだしなあ。

湯の花とか大量に含んだ温泉だとパイプつまるだろうし、噴霧なんかしようものなら故障の嵐な気がする。川湯なんて酸性強すぎて溶けるだろうし。

 

温泉利用の蒸し風呂自体は本州というか九州あたりでは結構見られるシステムみたいなんですけどね。機械的にどういうシステムで動いてるのかはわからないんですが。
熊本なんかの火山が多い硫黄系の温泉でもこの手の蒸し風呂的なシステムがあるようなんだけど、硫化水素的に大丈夫なんすかとか思ったりしますが。昔からあるんだから大丈夫なんでしょうけども。

 

こんだけしらべて何もありませんでしただけじゃ悔しいので道内で出てきた蒸し風呂情報を。

 

一番可能性を感じるのが「章月グランドホテル」

 

www.shogetsugrand.com

 

写真では詳細がわからないが床下か座席下に温泉を走らせてるっぽい。

思想的にはトムラウシに近いものを感じる。定山渓はほとんど硫黄分がないのでそのまま蒸気上げても体にダメージがないと思われるのもこういう施設がある所以か。

(定山渓の老舗ホテルの鹿の湯には「香り湯」という蒸気の匂いをかぐだけの施設があったので蒸気は安全のだろう)

源泉スチームサウナという意味では最有力候補だが日帰りが昼食付き3850円と試しに行くだけにはなかなかなお値段。

 

他にトムラウシのような温泉の蒸気をそのまま浴びる的なものではないけど、似たシステムとして養老牛温泉のだいいちに温泉を噴霧するタイプ(熱源は別なのでトムラウシとは違う方式)のサウナがあるようだ。

温泉のミストを放出するタイプ。ダイナミック。

同様なものは未確認ながらグランドブリッセンホテル定山渓というところでもやっているようだが、公式サイトの「日帰り8800円」という数字を見てビビったのでおそらく一生確認とかしないでしょうよ。何だその値段。

 

そのほか「ふる川」グループの各店(定山渓・小樽・虎杖浜)に温泉の熱で薬草などを熱して40度ほどになった蒸し風呂状の部屋であたたまるものがあるようだが、果たしてこれがトムラウシと同じものと言っていいのかどうかはわからん。
予想では多分違う。

(下記ページの最下段にちょっとだけ記載あり)

www.otaru-furukawa.com

 

 


こうやって調べてみるとなかなか道内に蒸し風呂システムを導入してる温浴施設は少ないですわな。章月グランドホテル以外大手では見つからないし。

道南あたり、特に函館近辺は源泉温度高いし、後生掛や玉川なんかの蒸し風呂がある東北の文化圏になるのでなんかありそうな気がしてたんだけどなあ。

 

あとやっぱ大手は基本日帰りやってないところに無理やり日帰りプランをぶっこんでるので、何というか一般人のお断り感がすごいすわ。

多額の金払うんなら第一滝本館で2000円払ってあの浴場を堪能してたいってのも温泉好きとしての本心だったりしますが。

 

引き続き調査はしますが、なかなか険しそうな道のりですわ。とりあえずなんか行けそうな気がする虎杖浜なんかのふる川あたりへ行ってみっかーとか思っております。