今年もやってまいりました。
夏至近くの恒例行事。ルマン24時間耐久レース。予選初日が終わりました。
テストデーのとんでもないクラッシュからよみがえったディーゼルエンジン搭載のプジョーが予選1日目に3:18.513というとんでもないタイムをたたき出し暫定ポール。どれくらいとんでもないかというと、ユノディエールにシケインができる前とほとんど変わらないタイム。もう一台のプジョーも3分18秒台をたたき出し磐石の1-2-3態勢。
昔、20年ほど前までルマンにはユノディエールという6キロものストレートがあって、1000馬力近いプロトタイプスポーツカーが時速400キロオーバーなんていうスピードで走ってました。
けど、あまりにもスピードが出すぎて危ない上にクレマーポルシェの事故でドライバーが亡くなったりして危険度が増大したため直線を3つに区切って間にシケインという急なS字カーブを設置してスピードを落とすようにしたんですわ。
それを設置する前とタイムがほとんど変わらなくなってきたということで、どんだけ車進歩してるのよって話です。
もう一方のディーゼルマシンの雄、アウディも3分24秒台ながら予選4-5-6位を楽々確保。一発のタイムを出しに来ている様子はなく決勝セッティングを煮詰めて信頼性に不安を抱えるプジョー勢の自滅待ち戦法か。
その後ろのガソリン勢ではペスカロロの16号車が28秒台で7位、童夢の11号車が29秒台で8位。ここらあたりのタイムがガソリンエンジンの限界とおもわれる。童夢はターゲットタイムの25秒台に何とか入れたいとこかと思われるけど、肝心なところでがっかりする童夢だしちょっと無理かな。
そして真のダークホース、アメリカのALMSでハイパワーマシンのアウディを倒しまくっている軽量軽快なP2ポルシェは33秒台。
いままで大人の事情でルマンに出れなかったP2ポルシェが、信頼性のないディーゼル勢をウサギと亀戦法で逆転するドラマもありえなくは無い気が。っていうか、残り一時間でポルシェが前で逃げ残り、修理を終えたディーゼル勢が猛然と追い上げる展開が萌える。
あとはGTでここ数年の宿命の対決、ナマズマシンことアストンマーティンと黄色いアメリカンマシンことコルベットの因縁の対決。
P2勢を上回るタイムで去年も完走しただけに、今年もシビアなワークスマシン同士の戦いが注目。
そんな世界最高峰のレース、ルマン24時間!今年も日本での中継はナシ!!!!!!
ブラボー!!!!!!!!!!!!!!! くそぉ、TV朝日め。
なんとか世界中の回線を使ってうまく見れることを祈りつつ、今年も徹夜ですが何か。
タイムなんかの詳しい情報はここで。
http://www.lemans.org/24heuresdumans/pages/accueil_jp.html