なんだこれは。
これをなぜチョコフレークと名付けた。
これはフレークではない。
このお菓子はまずくはない。
むしろうまい。
ただこれは森永が出すチョコフレークではないのだ。
チョコ味の薄いせんべい味の何か。そう、何かなのだ。
チョコ味の薄いせんべい味の何かだ。
ゴリゴリと書けばいいというものではない。ゴリゴリと書けば森永チョコフレークの名を使うことを許されるものではないのだ。
確かにコーンフレークにチョコがかかっているとは一言も書いてはいない。ただ、チョコフレークの名がついているのにまさか一切コーフレークを使ってない食べ物とはとは思わないではないか。
もう森永チョコフレークはない。
そう知っていてもいつかあの虹の向こうに行くことを夢見るように、森永チョコフレークの幻影を追いかけてしまっている。
我々の好きだったチョコフレークは死んだ。
メーカーまでもがチョコフレークの幻影を追い求めているが、チョコフレークは死んだのだ。
みんな諦めよう。
かなり味が違うとはいえ、シスコがチョコフレーク好きの夢を後世へ引き継いでくれている。
森永チョコフレークは死んだ
森永チョコフレークは去った
森永チョコフレーク盛衰の於母影を
ただ君の切々たる胸中に
残すのみ
森永チョコフレークが降り立たぬ荒野に我々はいる