イーアルカンフーのキックの音「パポー」あたった音「ボッ」

復活した日記と旧来の日記の詰め合わせです。旧タイトル「夢はネジコンをねじ切ること」「部屋とYシャツと私と俺とお前と大五郎」 現在毎日更新チャレンジ中。

本日のゲーム

ハードドライビン


参考URL↓(メガドラ版の写真ですが雰囲気はこんな感じ)
http://pop-site.com/column/col003701.htm


1988年前後、アメリカの今は亡き「アタリ」が出したドライビングゲーム。というよりもドライブシミュレーターといったほうがいいかも。
ポリゴンでの描画機能を使ったたぶん世界初のアーケードレースゲームでした。
真っ赤なカマロっぽい車に見えなくもないものに乗り、超高速コーナーがあるハイスピードコース・もしくはジャンプ台やループがあるスタントコースという2種類のコースを走り抜けてタイムを競うというアーケードゲーム。アタリ社製品なんでたぶん輸入・販売はナムコが行っていたものと思われます。後にサターンなんかに移植されてますが、今回はアーケード版の話。


で、このゲームのすごいところは筐体。
まずクラッチがあるところ。そしてシフトがリバース付4速。ステアリングにはモーターがついていてスピンしたり路肩にタイヤを引っ掛けたりするとものすごい力でハンドルが自分の意思とは違う方向に動きぐるぐる回りだすという危険極まりない機能がついていた。
しかもこのゲームはスタート時点でATとMTを選べるのだがMTを選ぶとクラッチを切らないとまったくシフトチェンジができない。(要するに実車に限りなく近い仕様になっていた)なので、免許を持ってない人間はシフトチェンジだけで一苦労。
また当時としては非常に画期的だったのがゲーム中に対向車などにぶつかって事故を起こすと、事故シーンが上空からの視点でリプレイされるという機能を持っていた。くるくる回りながら華麗に壁に激突する映像を見ているとだいぶ切ない気持ちになれます。
このゲームを素人のお子様が何も知らずにやろうとすると、お金を入れてスタートボタンを押してしまうと1速のままものすごい高音のエンジン音を立てながらゆっくり進む車。そして路肩にタイヤを落としてしまうとぐるぐると勝手に回りだすハンドル。(すでに半泣き)そのまま何もできずにいると路外にいる牛に激突。なぜか車に激突されると「モー」と鳴く牛。車は逆方向にスピンをはじめゆっくりとがけ下に転落。爆発。その様子が何度もリプレイ。そしてゲームオーバー。呆然とする子供。なんて光景を何度か見ました。


また、アタリのゲームの特徴としてはタイトル画面の「コインいっこいれる」などの超訳の数々も必見。クリアすると「おめでとう あなたがこのゲームのチャンピョンだ」と表示されたたえてくれるシーンはチャンピョンの一言を見るためだけでも見る価値ありです。
そして史上初めて自分のゴーストと走ることができるゲームでした。
今でこそゴースト機能を搭載したゲームはマリオカートをはじめ非常に多いですが、実はこのゲームが史上初だそうです。


で、あほっぽいゲームに見えますが、車のコントロールやブレーキングは非常にシビアで高速コーナーでのゼロカウンタードリフトやジャンプ台での着地姿勢、ループでのコントロールなど非常にレースゲームとしてもよくできておりました。


このゲームはキャッツアイ発祥の地としても有名なキャッツアイ中の島店にあり、学生時代よくやってました。妙にでかいハンドルとスタントコースを極めるために日夜走っていたことを思い出します。あとやたらクラッチがぶっ壊れていたきが。