イーアルカンフーのキックの音「パポー」あたった音「ボッ」

復活した日記と旧来の日記の詰め合わせです。旧タイトル「夢はネジコンをねじ切ること」「部屋とYシャツと私と俺とお前と大五郎」 現在毎日更新チャレンジ中。

ル・マン24時間バーチャル(24 Hours of Le Mans Virtual)のJ SPORTS中継の感想について

モータースポーツも無観客ながらだいぶ(アメリカでは)正常化してはきましたが、そうもいかないのが大規模国際レース。

というわけで、もともとルマン24時間開催予定日だった13~14日にかけてル・マン24時間バーチャルレースが開催されておりました。

普通に24時間をシミュレーターでやるというのも凄い上に、かなりの規模で世界ゲーム大会を開いてしまいそれをテレビ中継するというファミコンロッキーもびっくりな世の中ですよ。

 

rFactor 2」というソフトを使ったレースとのことで、どんなもんかと思ってみてましたがすごい。

ボディへの形式の移りこみはもちろんのこと、観客目線のカメラ映像で映し出されたマシンのバックミラーに写った映像までもがリアルタイム。凄い。

 

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こんな感じ。

なかなかいい感じではありますわな。

 

 

 

レースダイジェストはこちら。

 


Full Race Highlights | 24 Hours of Le Mans Virtual

 

レース的に本格的なeスポーツチームをメインに参戦してきたLMPクラスのレベリオンとバイコレスの秒差のトップ争いと見所満点。

赤旗という名のサーバー再起動なども随所に挟みながら、先日のヴァーチャルのスーパーフォーミュラのような熱い戦いだった。

 

で、一応8時間くらいはJスポと公式サイトで観戦してたんですが。

なんといいますか、変化が乏しい。

Jスポだと高橋次郎さんとか中嶋一樹さんとか解説で来てたんですが、ようはレースの解説の人であってシミュレーターの解説の人では無いので

「画面がリアル」

「タイヤも減ったりする」

「クラッシュしたらタイヤも取れる」

「シミュレーターは難しい」

くらいしか言うことが無いんですよ。シムレーサーでは無いので。

 

要するにゲームでしか知識ない人が本物のルマンの解説するのと同じなわけで、戦略的なこと、戦術的なこと、機材的なことに関する情報が皆無なのでなんというのか、見ててダレる。

 

たとえば

「各選手が使ってるステアリングコントローラーやなんかの機材の解説」

「機材メーカーごとの特徴や利点」

「GTクラスのモデリングによっての挙動の違い」

「回線環境による有利不利」

「シミュレーターのソフトごとの特徴」

「自宅でやる場合のコツ」

なんていう「シミュレーターのレーサーだからわかること」なんかが聞きたいわけじゃないですか。

そういったある意味マシン解説がないので「ほーなんか画面綺麗で凄いねぇ」以上の感想が出てこない。

スーパーフォーミュラのときはレース時間が短かったり、わざとタイヤや燃料消費を大きくしてドラマ性を持たせるようにしてたけど24時間(放送だと6時間)トークを持たせるのはなかなかねえ。

 

レース終了間際の小林可夢偉選手の解説は自分が走り終わった直後だけあって非常にわかりやすく興味深い内容だったが、こういった感じのものを最初から聞けたらなあとは思わなくはなかったわけですよ。

 

あとメガウェブの特設スタジオがダダスベリしてたのが若干気になりましたけども。 

なんというか最近のルマンやニュル24時間て実況陣の話が盛り上がりかけて面白いことをいいそうになった瞬間を狙ってエイミーさんや貝島さんの選手インタビューが入る気がするのですが。

しかも選手の社交辞令的などうでもいい話だったりして。で、スタジオの話がなかったことになって「さっきの話気になるわー」みたいなこと多いなと。

 

これについては誰が悪いわけではなく、ただ単にタイミングの問題だとは思いますが。

 

 

次回があるかどうかはさっぱりわかりませんが、万が一Jスポで放送をやるなら「きちんと解説できるシムレーサー」を一人捕まえてくることが急務。

「eスポーツは凄いんです!eスポーツを文化にするんです!」みたいな意気込みがある人じゃなくて、モータースポーツをきちんとリスペクトしてきちんと解説が出来る人。

そんな人がいるかどうかはわかりませんけどもさ。

あと次回やるかどうかも全然わかりませんが。ただモタスポオフシーズンとかにやりそうな気がします。スポンサー的にもいい機会だし。