前々から薄皮たい焼きに関して疑問を呈してまして。
小姑の小言のようにグチグチとたい焼きの皮が少なすぎることに苦言を呈し続けております。
だってさあ、たい焼きって皮とあんこのバランスがうめえんじゃねえすか。
あんこが主役で皮が極限まで薄くて頭から尻尾まであんこがいっぱいみたいなたい焼きなら「そんなんならきんつばを食え。もしくは直接あんこ焼いて食えや。」とか思うわけですよ、正直。
なんだよあの小洒落たい焼きは。
なんだよ、養殖のたい焼きとか天然のたい焼きとか。うるせって。石狩湾のシャコのパンチ食らわせるぞ。
で、今回のたい焼きです。
東室蘭駅前で何らかのオーラを感じて入ったたい焼き屋。
店の名前は三徳(サントク)。
そこのたい焼きがベストだったので。世界の片隅であるこの日記で讃えたいなと。
魚類をかたどったほうがあんこ。目の落ちくぼんだ謎の生物がクリーム。
1個120円。
南部せんべい並みに大量の耳が付いているのが特徴と思われる。
これがうまいというか皮と中身のバランスが素晴らしい。
カリカリの耳の部分が2、ふかふかの皮部分が4、かなり甘めのこしあん(もしくはカスタードクリーム)が4。
まさに黄金比率。食感が常に変わるので食べ飽きない味だし、何より皮もしっかり美味しいので食べた感がすごい。小麦のパワーを感じる。
そして作っているのが爺さん年季の入ったお兄さん。素晴らしい。
あん3つ、クリーム2つと注文したのに3個ずつ詰めてくれようとするし、商品の金額は「4個だから480円」とか言うし。
この手の店はこうじゃなきゃいけねえ。
(一応ちゃんと5個にしてもらったし600円払った)
なんかこういう腹いっぱい食わせる系のたい焼きが極限まで減った昨今、こういうおしゃれとはかけ離れたたいやき屋(しかも味が俺好み)が現存することに感動を覚えたわけで。
室蘭に行く機会があればまた行きたいのですが、なにせこの手の店は営業時間や営業日がランダムだからなあ。上手くタイミングが合うことを祈りつつ。
輪西にもあるらしいのでそっちにも行ってみるかなあ。